突然ですけど、一応実話だとして聞いたお話です。
漏れの叔母さんの実家は、福井県の田舎の小さな村で、夜7時も過ぎれば道を歩く人なんかいなくなる、そんなところだった。
当時高校生だった叔母さんはバス通学で、バス停から自宅まで毎日畦道を歩いていた。
ある日の下校時、いつもよりちょっと遅くバス停に着き、暗い畦道を歩き始めた叔母さんは何かに気づいた。
自分が歩く足跡の後から、ペタペタと小さな足音がついて来る。
かなり速いペタペタペタという小刻みな足音にも関わらず、一向に追い越される気配がないので、叔母さんは不思議に思って振り返り、街灯の下で立ち止まって足跡を待ってみた。
すると足音はだんだん大きくなり、ペタペタと近づいてきて、叔母さんの前で止まった。
足音の主を見て、叔母さんは固まった。
その主は小学生くらいの背丈の少年だった。
しかし、彼は逆立ちをして、顔は進行方向・・・叔母さんの方向を向いていたのだ。
彼が再び歩き出すと同時に叔母さんもミラクルダッシュで逃げたのでその後はわからないが、叔母さんは
「ありゃきっと狐か狸と違うやろか」
と言っている。
逆立ちして接近する小学生 スカートの中を覗く気だったみたいだね