俺の利用する区域には、携帯電話の電源オフに異常に執着するオバハン運転士がいる。
車内で通話は当然NGだから注意されても仕方ないが、ただいじってるだけでも注意。
ミラーで車内を見張っている。
アナウンスで注意しても聞かない客は、わざわざバス停めて降りさせようとする。
それで先日そのバスで、小説読んでるお姉さんがいた。大きめの鞄に隠れて運転士からは本が見えないらしく、携帯をいじっているように見えたらしい。
アナウンスでしつこく注意してるんだが(既に女子高生が数人注意されて車内はピリピリムード)、
お姉さんは携帯なんていじってないので自分のことだとは気付いていない様子。
ついにキレた運転士が、席の位置や外見的特徴で名指しで注意し始めた。そこでやっとお姉さんも気付いたようで、顔を上げた。
電源切らないならここで降りなさい!とバスを停める運転士。ここでお姉さん状況把握。
無表情のままバシーン!と床に小説を叩きつけると、
「本を読んでいただけですが降りたほうがいいですか」
と淡々と一言。
オバハン運転士は焦って何かゴニョゴニョ言っていたが、お姉さんは何事もなかったかのように本を拾ってまた読み始めた。
スッキリしたのは俺だけじゃないと思う。
コメントを残す