最近、機会があって小学生の頃住んでいた団地を見に行って来た。
17、8年振りかな?
丁度、団地群の端から次々と解体されていく現場だった。
もちろん、住んでいる人はもう誰もいない。
その名残りを見られて幸運だったというべきかもしれない。
当時小2、住んでいた家を不審火で失い、あまりのショックで呆然としていた俺。
(今にして思えば、家族全員無事だったことに感謝すべきだが)
もともと内気で友達も多い方ではなかった。
その町へ引っ越して転校した学校での初日、不安でどうしようもなかった俺に、
「家はどこ?」
「一緒に帰ろう!」
と、帰り道は十数人でゾロゾロと帰った。
家が反対方向の奴も居たはずなのに。
あんなに「救われた」という気持ちは、その後も経験することは無かったよ。
その中の何人かとは、仲の良い友達になってずいぶん遊んだ。
音信が途絶えて久しいが、奴らは今どうしているだろうか…
工事現場の中で、当時住んでいた家を見つけることができた。
茂った雑草をかき分けて窓から中を覗いてみた。
思っていたのとは少し違って見えたが、何となく面影は残っていた。
当時は全く感じなかったが、5人家族で住んでいたにしては狭すぎるんじゃないかと思った。
でも楽しかったなあ…。
あの頃は毎日が輝いていた。
今とは大違いだ…orz
思い出してちょっと泣きそうになったけど同行した弟(当時は幼く記憶がない)には悟られない様に
「お前、覚えてねーのか?俺たちこんなきったねー所に住んでいたんだぞ。」
と嘯いて、帰りました。
もう記憶の中にしか存在しなくなったが、確かにあの時は存在していた。
人生はもう終わったと半ば絶望していたけれど、もう少し、ほんの少しだけでも頑張ってみようと思いました。
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