僕が高校二年の時の話です。
僕は学校が終わり駅から自宅に向かって歩いていました。
駅の近くには少し大き目の公園があり、そのすぐ隣が池、公園の手前が広場のような場所になっています。
僕が何気なくその広場を見たら近所の仲の良い友人が俯いて一人で立っていました。
「一人でこんな所にいるのは珍しいな。何してるんだ?」と思い、友人に声をかけました。
すると、こちらを見向きもせず奥にある公園の方へ行ってしまいました。
僕は「無視かよ!」と思い後を追いました。
友人は公園の中央辺りに立っていました。
友人に「何で無視するんだよ~!」と叫ぶと今度は隣の池の方に行ってしまいました。
「いい加減にしろよ!」と思いつつも後を追おうとした時、携帯に着信が入りました。
相手は僕が追いかけようと思っていた友人からでした。
電話に出て
「お前何で無視するんだよ!」と言うと、友人は
「何のこと?」と言ってきました。
友人に今までのことを話すと「まだ学校にいるんだけど」という信じられない答えが返ってきました。
僕は「それならさっき池の方に歩いて行った奴は誰だ?」と思い急いで池の方へ行きました。
するとこちらを見て不気味に笑っている友人がいました。
最初は俯いていて気付きませんでしたが、友人の目には眼球がなく、空洞になっていました。
僕はとても怖くなり全力で走って家に帰りました。
それ以降、例の友人のようなモノを今に到るまで一度も見ていません。
『金升(年齢20歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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