俺がまだ子供の頃、一度だけ、父親が約束した日に急な仕事で行けなくなり、母親に雪まつりに連れていってもらった事があった。
その日は大雪で、母と姉と三人でかなり防寒していったのを覚えてる。
ちょうど、当時大人気のアイドルが来ていて大混雑していた。
誘導員がいて、混雑してるから、端っこの方に寄って歩くように言われた。
すると、いつも物静かな母が「冗談じゃないよ!そんな芸能人なんか興味ないよ!子供達に雪像を見せに来てるんだよ!」と一喝。
誘導員もその迫力に押されたのか、体をスッと避けました。
そして母は逸れない様に姉と俺の手をしっかり握りしめ、雪像を見てまわった。
凄く痛かったけど、母の強さ、優しさ、愛情が手袋越しに伝わってきたのを覚えている。
帰りの地下鉄の中で「会場で食べたカップヌードル美味しかったね。寒い所で食べたからかな?」とか、三人で喋り、楽しく帰った。
母さん、凄く頼もしかったよ。ありがとう。
俺も、あなたの優しさや強さを引き継いでるかな?
いつまでも空の上から見守っていて下さい。
『カツーン(年齢39歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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