10年以上も前のこと。
当時幼稚園勤務していて、バスの乗車当番で子どもたちと一緒に園バスに乗っていました。
いつもはスムーズに進む交差点前で、やけに渋滞していました。
子どもたちが「救急車だ!」と騒ぎ出し、その瞬間運転手さんの「みんな目を瞑りなさい。先生。窓のカーテンしめて!」
何がおきたのだろう?と前方を見ると、救急隊が向かう先に、真っ黒い塊がいくつか転がっていました。
あまりに生々しく、それが人間だということに気がつくまで数秒かかったでしょうか。
子どもたちの中には、もろに見てしまい、泣き出す子もいました。
登校中の女子高生2人が、横断歩道を自転車渡っていたとき、右折してきた大型トラックがノーブレーキで突っ込んだ事故だったそうです。
轢かれたのは横断歩道上なのに、肉片らしき塊が落ちていたのはなぜかかなり離れた茂みのそばでした。
轢かれたのは2人だったのに、塊は4~5個転がっていました。
そして、その女子高生のひとりは園バスに乗っていた女児のお姉ちゃんだったという不幸。。
女児は自分の姉が塊になって転がっているところを見てしまったのです。
しばらく休んだあと登園してきたときには、元気だった女児がおどおどした物静かな子どもになっていて何て言葉かけていいのかわからないくらいでした。
夏がくるたびに、あの女児はどうしているだろう?と思い出します。
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