父親が発売日にFCのDQ4を買ってきた。
私と弟とで順番にクリアしたあと、父親はなぜかずっと4章のトルネコの序盤(店でひたすら武器とか売りまくる)を続け、それだけで5万も6万もゴールドを貯めていた。
思えば父親は2でも全員のLVをMAXまで上げたり、単純作業が好きなのかなと思っていたが、もう一度クリアしてしまったそれらのゲームで、また私や弟が遊ぶときにキャラが強かったりお金が多いと喜ぶだろうと、それだけのためにちょっとズレた愛情表現をしてくれていたってことがわかった。
私も弟も成人し、実家を離れて生活をしていた頃、父が入院した。
お土産に、なぜか私はGBAとGB版のDQ1&2、そして3を買って持って行った。
父は骨と皮だけになっていた。
私がお土産を渡すととても喜んで、ヒマな入院生活をそれと共に過ごしたらしい。
もう、子供のために単純作業続けなくてもいいんだよ、お父さん。
いっぱい冒険してね、お父さん。
父は普通の食事が喉を通らなくなり、DQ3のパーティにこんな名前を付けた。
勇者コロッケ 武闘家つくね 僧侶とんかつ 商人おでん
「はよ元気になってこれ食べたるねん」と笑う父。
ガリガリに痩せた父の姿を見たのはこれが最後だった。
今では食べられなかったあのころのカタキをとるかのように体重も激増!
ムチムチ状態で「続きはまだ出えへんか!」と電話してくる父です。
退院おめでとう!
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