おととい体験した話。
マジ話なので、創作性の怖さはないことはご勘弁。
夜の2時くらいに、喉が渇いたからコンビニまでチャリこいでたんだ。
コンビニは家からチャリで10分くらい。
まあ結構田舎。
途中、結構デカイ公園があるんだ。
片面に遊具、もう片面は子供が野球とかサッカーとかできるちょっとした広場があるんだけど。
ここで説明しとくと、広場には、端と端でちょうど対面になる形でベンチが2個設置されてるんだ。
↓こんな感じ。センスないとか聞こえない。
|(広場) |
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そんで俺、行き道で何気なく公園の中見ながら走ってたんだけど、片方のベンチにカップルと思しき2人組みが座ってるのを確認したんだ。
こんな田舎の公園で何やってんだよと思いつつもソレを片目に見つつ走行。
公園を通り過ぎ終わる瞬間にふと、反対側のベンチにも女が一人座ってるのが見えたんだ。
完璧対面になってるベンチに、カップル2人と女1人って、なんか変な組み合わせだなと。
あいつら正面に女が座ってんのに気になんねーのか?とも思ったんだけど、そんときは特に何も考えずそのままコンビニに行ったわけ。
帰りも同じ道を通って帰ったんだけど、さっきのカップルが気になっちゃってた俺は、しょっぱなから公園の中をガン見で通り過ぎようとしたんだ。
そしたら俺、見たんだ。
ベンチでいちゃつくカップルの目の前で、ちょうど腰を直角に曲げた状態でお辞儀しながら覗き込む女を。
俺、その光景があんまりクリアに見えたんで、最初何がなんだかわかんなくて、ペダル漕ぐの忘れてその場に片足ついて見てたんだ。
その女は、さっき通りすがりに見た、カップルの対面のベンチに座ってた女だった。
カップルは、その女が友達でいるのが当たり前なのか?って位、普通にいちゃついてて。
何も違和感を感じていない感じだったんだ。
女の見たまんまを述べると、胴がかなり長くて、頭が異様にでかかった。
横顔は髪にかくれて見えなかった。
ただ、ずっとお辞儀した状態で、顔だけ上げてカップルを覗き込んでたんだ。
かなりの至近距離で。
(おい、あれやべーんじゃね?)
俺には霊感なんてものはないし、初めからあれが霊なんて想像もしてなかったんだが、見ててあり得ん位に鳥肌が立ってる自分がいた。
頭で考えるというより自分の直感に従うっていう感じだった。
逃げた。
立ち漕ぎ全開で逃げた。
カップルがどうなるとかそういう思考はゼロ。全く以ってない。
怖すぎた。
見える人はあれが霊か人間か区別がつくんだろうな。
俺にとっては人間でも霊でも、あの光景は異様でしかなかったが。
もし、あれが霊だったらの話だけど、見えないほうが幸せなこともあるんだって初めて思った。
あの女が、危害を加えない存在なら。
とりあえず帰った後、親父の部屋に直行で何も言わず寝た俺は、情けなすぎという結果でOK。
これからはおうちにある麦茶で我慢します。
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