その日は夜勤だったので終電近くの電車で出勤していた
電車でウトウトしてしまっていたのだが、よくあることだ
そんなときだ明らかに自分の口から言葉が出た
なんの意識もしていなかったこんな言葉
「ミツメヤマ」
とはっきりそういった
「え?」って感じだ
気味が悪かった
何も意識していないしそれらしい広告やらも電車内にない
気になって調べたら山の名前だった
それに恐山のような類だった
ちなみに自分がこしてきたところから少し来るまでいけば近くにあるところだった
恐山ほどではないにしろなんかしら普通と違うのならなおさら触れたくもない気がしたのでそのまま放置して三日ほどした
仕事から帰ってきたときのことだ
使っていない靴が泥まみれだった
一週間後公衆電話からの留守電が入る
雨の音だけだった
雨と感じたがテレビの砂嵐だったかもしれない
さらに次の日
また靴に泥がついていた
この日あたりで精神的疲労がでてきてしまった
さすがに気になる
しかしかかわってはいけない気がしてしょうがなかった
ビビリの本能なだけだが
こんな出来事が2週間ほど続いた
明らかな害はなかったにせよ精神的に弱かったらしい
高熱を出して寝込んだ、二日ほど
二日目の出来事だ
俺は一人暮らしなので熱を出して寝込んでいようがチャイムがなったら自分が出ないといけない
最悪だ、客らしい
フラフラしながらドアを開けるとそこには誰もいない
「イタズラか・・・勘弁してくれ・・・」
そんな風に考えドアを閉めようとしたときだった
ズリリリリ
と明らかに自分の後ろを何かが横切る音が聞こえた
後ろは向けない
向けるわけないだろ
固まった思考も固まった
フラフラなのに意識がハッキリしていた
(ヤバイヤバイヤバイヤバイ×α)
しばらくそれしか頭まわらなかった、回っていたとはいえないけど
頭が熱でボーっとしてきてもう限界だった、
振り返ってしまった
床が泥で汚れていた、ライン状に
その先を見ると壁のところでプッツリ切れている
ほっとした
何かいるかと思ったからな
掃除する気力もなかったのでベットに入って眠りについた
熱は翌日に完全に引いて全快になった
その日から変なことは起こらなくなったので友人などにもこの話をしても仕事疲れだろとかで済まされてしまう始末
実際なんだったかわかんないし調べたくもない
長々とすまんかったね
これで終わり
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