これは私の友達の話です
高校3年の夏休みに私達4人は思い出作りに何処か旅行に行くことにしました。
旅行先に着いたのはお昼を過ぎていました。
ホテルに私達は直行し、レストランでご飯を食べました。
部屋は4人部屋なのでみんな時間を忘れるくらい楽しんでいました。
でも私は部屋に入ってから何か変な感じがしていました。
しっかり者の友達に部屋代を聞きました。
4人部屋にしては安すぎるくらいでした。
私は一人になったのをみて部屋の隅から隅まで観てみました。
するとテレビ側の下に塩とひとつのお札が見つかりました。
変な感じの正体が…幽霊?
一番怖がりな友達以外にはメールで知らせました。
夜寝る前に話す事になりました。
私は小学校の時から幽霊の姿が見えました。
外が暗くなると窓から音がしました。
観てみると指輪がありました。
友達の一人が「うわー綺麗」と言うと指輪を手に取り薬指にはめてしまいました
塩とお札の話をした後みんなで寝ました。
夜中に窓から窓を叩く音がして私は眼を覚ましましたなんと塩とお札が窓側に移動していました。
ホテルの人が移動したのかと思い電話の受話器を取ると大人の女性の声で「お願い、たすけて、返して」と壁から聴こえてきました。
みんな「指輪だよね」と思い友達に指輪を返すよう言いましたが「いやこれは私の指輪よ」とずっと指輪をしたままでした。
壁からの女性の声は何?
私はもう一度受話器を取ると何も聞こえませんフロントに通じていないのです。
それもそのはず電話線が切れていました。
みんなでこのまま部屋にいては危険と判断し荷物を持ちドアへ行き開けようとしても開きません。
窓側にはうっすらと指輪の持ち主だと思われる女性の幽霊が正体を現しました。
女性は指輪に強い思いがあるようで「指輪・指輪・指輪・」と何回言われたか解らないぐらい、言いながら女性は姿をはっきり現しました。
女性の姿は顔は血だらけで殴られた跡があり近づいて来ました。
誰もが女性の持つ力で自分達は身動きできません。
そして女性は「必ず皆殺しだ」と言った女性の顔はまるで悪魔のようでした
私達は予定を早めて夜中にチェクアウトをしてタクシーで帰りました。
その後卒業式の1日前にホテルで指輪を持ち帰った友達が交通事故に遭い亡くなりました。
彼女は亡くなるまでホテルで正体を現した幽霊に苦しめられていた事を日記代わりに書いていました。
私は今女医をしています。
そうそう指輪は神社に引き取ってもらい私達は住職の勧めでお払いをしてもらいました。
女性の幽霊はかつて私達が行ったホテルに彼と旅行中にひどいDVにあっていたそうです。
指輪は彼からの一番楽しかった時にプレゼントしてくれたものだったそうです。
『リエ(年齢27歳・♀)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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