1.お調子者の上村が調子に乗ってパチパチくんを鼻に詰める
2.鼻水でパチパチくんが起爆
3.予想以上の威力で鼻血が出る
4.鼻血でさらにパチパチくん起爆
5.3~4繰り返し
バチバチ鼻血を炸裂させて泣きながらパニックになってたな
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1.お調子者の上村が調子に乗ってパチパチくんを鼻に詰める
2.鼻水でパチパチくんが起爆
3.予想以上の威力で鼻血が出る
4.鼻血でさらにパチパチくん起爆
5.3~4繰り返し
バチバチ鼻血を炸裂させて泣きながらパニックになってたな
やはりオレたちが小3のころの事件だ。 当時『ドンパッチ』というお菓子が流行し た。 名前は覚えて無くてもみんな一度は食べたこ とがあるだろう。
それは一応キャンディーということになって いたが、実際はパサパサ、ポロポロとした粉 だった。 口に入れるとツバで溶けてパチパチはじける 炭酸粉。 そのパチパチぶりは激しく、
と痛みすら覚える。 はじめはその刺激を楽しんでいたオレたち だったが、
刺激を失った遊びは男の牙を失わせる。
と刺激を。 マサがドンパッチを鼻に入れてみよう。
い出した。 自分の鼻の穴にドンパッチをどんどんつめこ む。 右の鼻がいっぱいになったらしく、左の鼻に も入れた。 そうとう刺激に飢えていたらしい。 とたんにマサの様子がおかしくなった。痛い 痛いともがいている。 オレたちは笑った。
マサの苦しみようがだんだん激しくなってく る。 水で洗ってくるというマサをオレたちは止め た。水に溶けて、
だ。 しかたなく指でドンパッチをほじるマサ。 が、鼻から抜いた指は血で赤く染まってい た。
ドンパッチの破壊力はすさまじかった。鼻を ぶち破ってんじゃないかと思うほどだ。 鼻血で溶けてさらにパチパチするドンパッ チ。 マサの痛がりようはもはや尋常ではない。
うしていいかわからないオレたちは、 とりあえずマサを保健室につれていった。 『また、あんたたちか今日はどうし・
両方の鼻の穴からパチパチと線香花火のよう に血を吹き出すマサを見て保健の先生が凍り ついた。 『なにしたの!あんたたち!』いつもは優し い先生が怒っている。シュンとなるオレた ち。 『・・鼻にドンパッチをつめました・
オレたちはまぬけな答えを真面目にかえし た。マサは鼻うがいをしてる。 『だれがこんなひどいことしたの!』
・』
・マサ君です・
『・
誰に怒っていいか困る先生。マサがアホすぎ たのだ。オレたちは悪くない。
れないですみそうだ。 甘かった。オレたちは学校にオヤツを持って きた悪い子として、放課後、反省文を書かさ れていた。 世の中の不条理を子供心に感じ、
た。 オレはマサの反省文をのぞいてみた。 『ボクがドンパッチを鼻につめたせいで、み んなに迷惑をかけました。保健の先生にも迷 惑をかけました。なんでも鼻につめるのは悪 いことだとおもいました・・
オレにはマサがなにを反省しているのかわか らなかった。 余談だが数年前ドンパッチは復活していたの だ。 だが、パチパチ度はひかえめになっていて物 足りなかった。 そのうち見なくなった。残念。