なぜか急に思い出した目撃談
俺がチンゲ生えだした中学校上がりたてのころ。
じーちゃんと縁側で何か話してたら、焼き物屋だかわからんけど瀬戸物行商が来た。
半分ボケかけたようなじーちゃん相手に押し売り開始。
はっきり値段覚えてないけど、50万の皿を10万とか言ってた気がする。
じーちゃんがアウアウアウみたいになってたので、俺が止めさせようと手を掛けたら、振り払われてコケた。
俺が怒鳴ったら、行商はキレて手元にあったじーちゃんの湯呑み叩きつけてきた。
瞬間、じーちゃん覚醒。
ちょっと待ってろ!と奥の自室へ。
で、ナタと布包み抱えて戻る。
行商人は固まってたような気がする。
それを尻目に、布開いたら新聞紙、それ開いたら紙、さらに黄色い紙、で拳銃。
拳銃構えたじーちゃんは別人みたいに見えた。
俺が通報して警察くるまでじーちゃん無言。
到着した警察に、行商とじーちゃん連れてかれた。
拳銃は中身壊してあったらしく、没収だけですんだ。
以来、なぜかボケが治って一昨年死ぬまで元気だった。
あと、棺桶はいったとき、モデルガン入れといたら焼場の人にダメって言われた。
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