近所はじじばばが多い地域。
皆さん元気で、ゲートボールがずっとブーム。
それぞれ地主仲間がいるからか、一部の空き地や駐車場のはしっこをブロックや木箱なんかでかこって、ゲートボールのボールが飛び出さないように注意しながら、楽しく遊んでらっしゃる。
実際、今年の猛暑の中でも朝7時から夕方5時まで、ほとんど毎日のように遊んでらして、「大丈夫なんか」とこっちが心配してた。
で、そんな風にちゃんとマナーを守ってるじじばばがほとんどなんだが、一部たちの悪いのがいた。
公園内(ボール遊戯禁止とでかい立て看板あり)で囲いも何もせず、ゲートボール練習。
ゲートボールのボールは木製で転がってくると、硬球なんぞより危ない。
それを囲いもしないで練習してときどき転がしてくるから、公園内で小さな子どもを遊ばせられない、とうちの嫁も文句いってた。
何人かのママさんが、老人たちにクレームつけたそうだがゲートボールのスティック振り回されて怒鳴られたらしい。
地区の役所にチクると「見に行きます」と言うのだが、地区役員が見に行くときには不思議なぐらいゲートボールしてない。
どうも地区役員がその老人たちに洩らしてるらしい。
ボール遊戯禁止の公園で、ついにけが人が出た。
転がってきたゲートボールがよちよち歩きの1歳にあたりそうになり、それを庇ったその子の兄5歳が太股に青黒い痣を。
さすがにいっしょにいた母親たちが怒りに行ったら、またもや罵声怒声、スティックふりまわす。
ところがその母親たち、ふつーのママさんじゃなかった。
一人が「せーい」と声をかけると、「ふぁいっ!」と答える。
一人が手にしたままだったゲートボール握って「あんたらのやってることはこういうことだ!」とスティックじじいに向かってアンダースローで投げつけた。
ボールは見事じじいのスティックに当たる。ものすごい音と衝撃に、じじい、スティック取り落とす。
じじい、男とも思えぬ悲鳴。
が、よく見るとボールは、そのへんの子どもたちが遊んでいたふにゃふにゃの軟球。
それでもかなりの衝撃があったらしい。
実はそのママさん、高校当時ソフトボール部のエース、甲子園に出たという同時代の野球部と試合して、二桁差をつけコールド勝ちしたという歴戦の勇者。
現役時代は120キロ強のボールを投げてたらしい。
「同じ球技をしてた者として、あんたらのマナーは許せない」と腰ぬかしたじじいに説教するママさん。
そうこうするうちに通報されてた警察登場。
以前から相談受けてたのと、何度かのビデオと怒鳴るじじいの映像が提供されて、じじいたち警察へ。
逮捕こそないものの、きっつい説教。
ボール投げたママさんも、いっしょに警察行ったが、こちらは「やりすぎw」という注意のみだった。
怪我させた子どもの治療費と慰謝料払うことに。当然公園での球技も禁止。
ついでに情報漏らしてた地区役員も上がって、そちらにもママさん団体からきついクレームと突き上げをくらい、部署変えになったらしい。
というのをこないだ嫁から聞いた。
嫁は、すっかりそのママさんのファンになって夢見る乙女状態になっている。
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