やっと私は、現在幸せを与えられている。
与えられているというと責任逃れをしているようで語弊があるかもしれないが、そういう感じなのだ。
朝起きる、コーヒーを入れて飲む、シャワーを浴びる、お昼ごろまで家事を済ませる。
後はほとんど自由時間で夜になったら寝る。
特別裕福でもなく、ごく一般的な普通の生活だ。
家族は、夫と7歳になる息子。
言い忘れたが、私には左手の肘下と、両足の膝下が無い。
10年程前に切断したのだ。
今は、義手と義足を使っている。
私は現在穏やかな生活を送っており、夫と結婚してから人生で初めて嬉し涙を流した。
■発病
19歳、短大時代に統合失調症を発病した。
精神病院に1ヵ月半入院した。学校は退学した。
仕事はどれもうまくいかなかった。
まともに生活したかったが駄目だった。
私は次第に夜遊びをするようになった。
母は私の病気を理解しようとはしなく、お前は病気ではないと言った。
■自殺未遂
ある朝、大変なことが身に起きる。
朝起きると、頭の中がゴチャゴチャして死のうと思った。
というか死ななきゃいけないと思った。
そして、停車しようとしている電車に思い切って飛び込んだ。
気付いたら病院だった。3日程眠っていたそうだ。
目覚めたとき生きてて良かったと思った。これは病気によるものだったのだ。
■転院
傷が治り、また精神病院に入院した。2年半入院することになるが、足のある人を見て、何故、列車に飛び込んでしまったのかと仕方のないことなのだが後悔ばかりしていた。
手足のない現実がつらくて、精神科の注射をしてもらい眠ってすごし生きてるだけで精一杯だった。
一時期、食事もほとんどとらなかった。
転院したのをきっかけに、毎日、タバコと飲み物を買い、他の患者さんとおしゃべりをして過ごした。
■結婚
29歳のとき、同じ病院のうつ病の彼と結婚したが生活は不安定だった。
5年で離婚したが、子供という宝を残してくれた。
神様からのプレゼント
それから私は再婚した。
私の事故は幸せになるステップだったのかも知れない
『武田美和子(年齢39歳・♀)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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