割引券

結婚するまえ、兄弟で集まり旅行に言った時の話しです。

土日の予定が、日月に変わり、金曜から荷造り。

姉の姪っ子も一緒に住んでおり、昼間出掛けいたため洗濯に家事にとやや忙しく、姪っ子とお風呂に入るためドラえもんは録画して明日見る約束。

が土曜も旅行の買い足しやらで見る暇がなく、結局日曜の出発前ギリギリまで見ていました。

バタバタと準備をして、起きてきて話してるうちに三人兄弟で同じ夢を見たと解り盛りがあがりました。

旅行は観光スポットを回り旅館へ夕方頃チェックイン予定。

有名な滝を見に行ったのはいいんですが、霊感の強い私達は、霊をあちらこちらで見てしまい気分も悪く旅館へはまだ行くには早過ぎ別のスポットでブラブラしていると、何やら人だかりがあると興味津々。

なぬなぬ！この店のお兄さんに皆次々と何かを言って割引券を貰ってるではないか。

何を言っているのかと耳をダンボにして聞くと、お兄さんがギャラリー達に［今日何か見てきましたか］お兄さんの耳元に一人づつコソコソ！

何を見てきたってたった今さっき霊を見た訳だしとお兄さんが何か見てきました？と耳を傾け私は、あの～幽霊見てきました。と答えると、お兄さんはえっ！えっ？ってどんどん困ってゆき、違う答えなんだと確信した私は、今日兄弟三人で同じ夢見てきましたと言ったら、もっと困った様子と言うか半分パニくって私は新たな答えを求めるも今だベールに包まれた答え。

気になる～って事で、輪にじりじり近付き耳をかっぽじって集中。

姉は［○ゃなん］と言っていると言うので、さらに耳を研ぎ澄まし聞いてみると確かに言ってる。しかも最初は［じ］で始まってない？今日見てきたもので、じで始まってんで終わる言葉はもうあれしかない［じゃいあん］だよ。

あっ凄いジャイアンか！でも皆もドラえもんを何故今日見てきたのか疑問は残るものの、確かに皆くちぐちにジャイアンと聞けば聞くほど言っている。

もう間違えない。胸弾ませ堂々と耳元に［ジャイアン］と言うと、お兄さんまたもやえっ？

もう一回と言われジャイアンと答える私。

お兄さんにもう一回ゆっくり言ってと言われ何回ジャイアンと言ったことか、答えは違うのかと、お兄さんの顔を見れば分かる。

何度この人をパニくらせたのだろう。

ジャイアンじゃないならなんなのかと考えていると姉が分かったと戻ってきた。

［じゃらん］だよ多分。

そして私達は割引券を手にすることが出来ました。

『名無し(年齢–歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。