この話は先日長野県の某温泉に行ったときの話です。
その日はホテルが一杯だったので、近くの古い乗務員専用の旅館に泊まりました。
通された部屋は、広さはそこそこだったんですが、よくあるパターンでエアコンも扇風機もありませんでした。
仕方ないので、窓を開けて寝たんですが、いくら長野といっても結構暑くて、なかなか寝れなかったんです。
ウトウトしていると、冷たい心地いい風が吹いてくるじゃありませんか。
「冷たくて気持ちいい・・・・」
眠りながらふと、気づきました。
窓と反対のほうから風が吹いてくるんです。
うっすら、目を開けると、戦前に使ってたような古い扇風機がまわっていて、その横に思いつめた顔をした15~6才の着物を着た女の子が座ってるんです。
恐くても、目が釘付けで、体も金縛りにあったように動きません。
そして、その女の子は、扇風機のまわっている羽に、手を突っ込んだんです。
バギバギって音がして、血が部屋中に飛び散って、私の目の前に千切れた指が飛んできて落ちたんです。
私はそのまま失神してしまったのか、気がついたら朝になっていました。
いったいあれは何だったのでしょうか?
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