あれは2ヵ月ほど前の事…契約社員として事務の仕事をしていた私。
もう契約の更新はできないと宣告された…簡単に言えばクビって事。
あの時は、契約の更新はできないと宣告されて、ショックを受けて、精神的にも参っていたのだろう…周りの事なんてよく見えてなかったし、冷静な判断もできなかったんだ。
あの日、仕事を終えた私は、いつものように自転車に乗って、家に帰ろうとしていた。
その途中一人の男性が、私に声をかけてきたの
「あの…今何時ですか?」
ただ時間を聞かれただけとしか思わなかった私は、自転車を止めて、身につけていた腕時計で時間を確認して伝えました。
「あ、ありがとうございました。」男性はそう言って微笑んだ。
「いえいえ」私そういって、その場を去ろうとしました。
すると「待ってください」男性は私の事を引き止めました。
何?まだ何かあるの?そんなことを思っていると、「いや~よかったぁ~やっと話しかけられた」と、男性は嬉しそうに言いました。
私にしてみれば、はぁ?何言ってるの?って感じです。
そしてその男性からは、思いも寄らない言葉が…
「僕ね、ずっと君の事見てたんだぁ~毎日ここを自転車で駆け抜ける君を見て、かわいいって思ってた…」
な、何?何?何なのこいつ?いきなり何を言い出すの?
何が何だかわけがわからなかった私は、頭がパニックで、何て言葉を返せばいいのかわからなかった。
すると男性は、「今時間ある?どこかでお茶しながら話がしたい」と行ってきた。
これはやばい、危険だ…
パニックになりながらも、身の危険を感じた私は、「ごめんなさい、急いでいるので、ムリです」と言った。
すると男性は、「ダメ?ちょっとだけでもダメ?」と言って、私の手を触った。
「ごめんなさい、用があって急ぐんです…悪いけど帰らないと…」私はそういって、男性から逃れようとした。
すると男性は、「じゃあ仕方ないね、お茶はあきらめるよ…でもさ、5分だけ、5分でいいから僕に時間をちょうだい」と言ってきた。
普通に考えれば、5分だけなんてウソ、私を引き止める為の口実に過ぎない…冷静に考えればわかるはずだった。
でも、仕事の事で色々あって、精神的に参っていた私は、冷静な判断が出来ず、なんでもいいからこの男性から逃れたい…それしか考えてなくて、5分だけ、5分相手をすれば解放されると思ってしまい、「5分だけなら…」と言ってしまった。
そんな事を言われれば、男性のテンションが上がらないわけはなく、「やった~あそこで腰掛けて話そう」と、嬉しそうに言った。
私も男性も自転車に乗っていたため、人の邪魔にならないところに自転車を止めて、場所を移動した。
あたりを見渡せば、住宅街ではあるものの、外は人気のないところだった。
男性は、田んぼの脇にある低いブロック塀を指差して、「ここに座って」と指示を出す。
私は言われたとおりにブロック塀に腰掛ける。
すると男性は「かわいいね、世界一かわいい…僕はそう思うよ」と言った。
「はぁ~」私は何も言えず、苦笑いするしかなかった。
そんな私の顔色を伺うこともなく、男性は一方的に思いを伝えようとしてくる。
「僕、君に会えてすごくうれしい…ずっと話がしたいと思っていたからさぁ~声かけることが出来てうれしいんだ」
ずっと見てたか知らないけど、私はあんたのこと、一度も目にしたことないし…心の中ではそんな事を思っても、口に出しては言えない私…怖くて怖くて、男性の顔を見ることも出来なかった。
すると男性は、私の目の前に立ち「好き…」と言って、私にキスをした。
そのキスは、舌が入ってきそうなほどの勢いで、私は「ん~!!」とうなって、抵抗し男性を押しのけた。
そして口元に手を当てて、嫌な顔をして男性の顔を見る。
すると男性は「初めてだった?」と聞く。
「うん」私は生まれて1度もキスした事はなくて、これが初めてのキスだった。
すると男性は「急にこんな事してごめんね、びっくりしたよね」と言って私の肩に手を置き、もう一度キスをしようとしてきた。
「いや~」私は目をつぶって抵抗した。
そんな私に男性はこう言った。
「ごめんごめん。僕君が好きだから…キスは好きって気持ちを伝えるのに大事な行為で、好きな気持ちを伝えるのにはキスが1番だからさ…」
はぁ~?好きな気持ちを伝える為にキスをする?大事な行為?なに訳わかん何いってるのよ、私生まれて1度もキスした事ないの、これがファーストキスだったのよ?それをこんな見ず知らずの変な男に奪われるなんて…
私はそんな事を思い、判泣きになっていた。
そんな私の顔を見た男性は、「ごめん…びっくりさせちゃってごめん」そう言って私を抱きしめた。
でもいや~やめて~なんて声には出せず、黙って抱きしめらるしかなかった。
すると何も言わないのをいい事に、男性の行動はエスカレートし、私の耳を舐めはじめた。
いや~キモイ~思わず声を出しそうになった。
しかしふと見た視線の先には、小学生ぐらいの子供が遊んでいるのが見えた。
私達には気付いてないようだが、今声を出したら確実にこっちを見るだろう、そうなったら何て思われるか…
そう思ったら、声を出しちゃいけないって思ってしまい、ぐっとこらえた。
気を良くした男性は私にこんな要求をした。
「ぎゅってして、僕の腰に手を回してぎゅってして」
正直言って嫌だったけど、ここはひとまず言うとおりにしよう。
機嫌を損ねさえしなければ、無事に開放してもらえるだろう…
そう思った私は、言われたとおりにぎゅと抱きしめた。
「ありがとう…うれしいよ」
男性はそう言うと、私をまたブロック塀に座らせた。
そして私を見つめて、「本当にありがとう」そう言って、座ったままの私に抱き付いてきた。
それから、抱きついたまま抵抗できない私の太ももを触りだし、股に手を滑らせて触りだしたのだ。
って言っても、普段から自転車通勤している私は、パンツスタイルでズボンをはいていたので、触られたと言っても、ズボンの上からですが…
さらに男性は、感じるだあろう女性のあそこ(ま○こ)を触って、「ここ弄ると、気持ちよくなるんだよ~」っと言った。
さすがに、座って足は閉じた状態で、ズボンの上からあそこを触られても、全然ま○こにはあたっておらず、気持ちよくなることはなかった。
しかし男性は手を止めようとはしないで耳元でこう囁いたのだ。
「今度、ここ(ま○こ)舐めてあげるよ」
いやぁ~キモイ…変な目で私を見ないで…もうやだ、はやくこいつから逃れたい…そう思った。
すると男性は「すっかり暗くなっちゃったね。」そう言ってカバンからケータイを取り出した。
何?何?ケータイを取り出したと言う事はまさか…
「また会いたいからさぁ~連絡先教えてよ。君ともっと話したし、あげたい物もあるし、デートしようよ」
思った通り、男性は私に連絡先を聞いてきた。
ってか、連絡先教えてはともかく、あげたいものあるし、デートしよう…って、私達付き合ってないし、いいって返事もしてないし…ってか付き合う気もないし…おかしいでしょ?何なんだこの展開は…って感じだった。
「あの、連絡先はちょっと…」
私がそう言うと、男性はこう言った。
「何で?僕は君が好きなの、真剣なんだ、僕の気持ちを受け止めてほしい…好きって言うの、すごく勇気のいることで、僕勇気だして言ったんだよ。だから前向きに考えて、気持ちに答えてよ…ね?」
「いや~でも私あなたのことよく知らないし…」
そう言うと、「そんなの、ますはデートしてそれから知っていけばいいんだよ。付き合ってみれば、僕の良さがわかるから…怖がる必要なんてないし…」
いやいやいや、初対面でファーストキス奪われた上に、耳舐められてあそこまで触られて、怖がらないわけないでしょ?と心の中でつっこんだ。
「こめんなさい。私あなたとは…」とにかく私はなんとか断ろうとした。
しかし私の話など聞いてはおらず、「いつにしょうか…今度の週末は予定ある?無理なら来週でもいいし…」と次に会う日を決めだしたのだ。
「無理です…」はっきり言ってやった…つもりだった。
「そんな事言わずに僕の為に予定空けてよ~ずっごく楽しいデートにするから…」
あんな言い方ではひるむことはなかった。
楽しいとか楽しくないとか、そんな問題じゃなく、おまえ自身が嫌なんだよ。
そう心の中でつっこんだ。
「ごめんなさい。私もう帰らないと…もうおそいし…」そう言うと「あ、そうだねごめんね遅くまで引き止めちゃって…」
そう言って微笑んだ。
なんだよその微笑みは、悪いって思うなら、もっと申し訳ないって顔しろよ…そう心の中で突っ込んだ。
でもまぁ~開放してくれそうだしいいけどね。
しかし開放してくれると思ったら大間違いで、「じゃあ連絡先を教えて」と言い出し、男性は私の連絡先を聞くまで、開放しない感じだった。
「だから連絡先は…あ!そうだ、今日ここで会えたってことは、またここで会えるんじゃない?いつも私のこと見てたんでしょ?だったらまたここで会えば…」
私はとにかく開放してほしいいっしんで、言った。
すると男性はこう言った。
「それは無理だよ~だって僕の仕事忙しくてさ、いつもいつも残業で遅いんだよね。今日はめずらしく定時で帰れたから、君に会うことができたけど、次出会えるのなんてなかないと思うんだ、だからいつでも連絡取れるようにしておきたいし、出来れば次会える約束もしておきたいし…」
いつも残業で遅くて、こんな時間に帰れることなんてめったにないってか?
いつもいつも私のこと見てたんじゃないのかよ…残業で遅かったんなら、帰る時間も違うんだし、私を見かけることないでしょ?
言ってる事がおかしいぞ!
そう心の中で突っ込んだ。
「ねぇ~1日だけでいいんだ、とこか1日予定をあけて、ぼくにちょうだい。ね?」
この男性は、自分の想いは通す性格で、OKをもらうまでは開放しない感じだった。
しかし私は「いや~私忙しいし、あなたの為に予定をあけるなんて無理って言うか、私あなたとは…」とはっきり断ろうと思った。
でもそんな言葉言わせてはくれないのがこの男性。
私の話を最後まで聞かずに、またキスしようとしてきたのだ。
「ごめんなさい。」そう言って抵抗すると
「大丈夫、もう怖くなんかないからキスしよう…」と言った。
「無理です」そう言って逃げようとすると、「分かった分かったもうキスはしないから…キスは次までとっておくよ」と言った。
「ごめんなさい。」もうどうしていいか分からず、ただただ誤る事しかできなかった。
「君がいそがしいのなら、来月の○○日はどう?何時でもいいから会いたい」私がなかなかOKしないものだから、男性は自分から日にちを指定してきた。
正直言ってもう会いたくはなかった…でもこいつ、やだなんて言ったら何で?何で?ってしつこいんだろうなぁ~
ここはとりあえず分かったって了承して満足させて、早く開放してもらおう…そう思った。
「分かった12:00にここに来るから」本当に会う気なんてないけど、安心させる意味でとりあえずOKした私。
男性はすごく喜んでいて、楽しみにしてるよと言って微笑むと、じゃあこれ以上遅引き止めるのは悪いからと、やっと私を解放してくれた。
その後私は逃げるようにして家に帰った。
5分なんていいながらも30分は経っていた。
正直怖くてあまり顔は見ていなかったが、男性はオタクっぽい変体男だった。
運送会社に勤めているとかで、手はがさがさに荒れていた。
そんな手で肌に触れられるのはいやだった。
次の日からは帰る道を変えて、あの男性に会わないようにした。
次に会う約束の日はどうなったって?
もちろん次に会う約束なんて無視してすっぽかしてやりましたよ。
これ以上関わる気はないからね。
あれから2ヶ月、仕事も辞めた私は、あの道を通る事もなくなったので、一安心と言った感じです。
あぁ~怖かった。
『ナナ(年齢26歳・♀)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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