小学生の頃、友達が持ってきた「心霊写真」を見せてもらいました。
電気を消した真っ暗な和室が写るその一枚。
見た感じ、幽霊らしきモノは見当たりませんでした。
私は「コレのどこが心霊写真なの?」と聞きました。
「よく見てよ」友達が気味悪そうに言い捨てました。
目をこらして、よく見ました。
すると、赤い糸切れのようなもの(3~5mm程度の細い線)が、写真上にいっぱい写っているのが見えました。
垂直に、何もない空間から垂れ下がるように・・・
その時、「うわっ!!」同時に私は叫びました。
赤いたくさんの糸は血。
口から流れる血。
人間の顔が写真に一面に写っている!
口から血を流しながら、あっちにもこっちにも!
いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい!
「これ、お父さんとお母さんの部屋」
友達が表情のない声でそう言ったのを、今でも覚えています。
コメントを残す