まだ東北線に宇都宮線という愛称が付いていなかった1987年8月のこと。
当時小3だったんだけど、東武のスタンプラリーに夢中で遅くなり、東武宇都宮で「東北線のほうが東京へは速い」という話を聞いてJR宇都宮駅へ。
夜の7時くらいにまだ宇都宮駅にいて、家に「遅くなる」と電話を入れようとしたがかからない。
不安だったのか、上野行きの普通電車の中で泣き出してしまった。
近くにいたお姉さんが心配して声をかけてくれて、話を聞いた後、「小山から新幹線に乗りなさい」と言って2000円握らせてくれた。
後で家族に聞いた話だけど、彼女は古河の人で、家に帰ってから何度か俺の家に電話をかけてくれたらしい。
ただ、お金を渡したことは言わなかったらしく、親も連絡先を聞かなかったので、結局、その2000円は返せないまま・・・本当に申し訳ないことをした。
先日、小倉駅で昔の自分と同じように泣いている子供を見かけて声をかけた。
電車が好きで筑紫野から乗りに来て、お金が足りなくなって困って泣いていたらしい。
その子に新幹線代2000円を渡した。
少しだけ肩の荷が軽くなった気がした。
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