私が中学生の頃です。
私立中に進学しろ、と言う親の反対を押し切って地元の公立校に進学したものの、同級生からの嫌がらせに遭い、自殺すら考えていました。
小学校の頃の友達とも疎遠になりがちでしたし、公立に進むと言ってしまった手前、親にも打ち明けられずに思い悩む毎日でした。
そんなある日のこと、別の中学に進学した友人から電話が…。
大した用件でもないのにわざわざかけてくるなんて、といぶかっていると彼女は電話を切る間際に「最近、元気ないんだって?」と言ったのです。
とてつもなく嬉しい一言でした。
「え、まさか。元気だよ~」と言ってしまった自分がちょっと笑えます。
「やだなぁ、泣いてるでしょ?」
「泣いてないよ~」
Sさん、あなたはここを見ていないでしょうし、こんな会話を覚えてはいないでしょう。電話を切った後、私は大泣きしました。
あなたのような人がいたことを忘れていたことが悲しくて、そして嬉しくて。
今でも、つらいときに思い出します。あなたがいて、本当によかった。
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