両親が共働きで小さい時からばーちゃんに面倒を見てもらってた。
いたずらしたら俺を捕まえるまで追いかけて体格のいい体でヒョードルばりに馬乗りにされ参ったかwwwと豪快なばーちゃん。
ばーちゃん子な俺は高校にいっても同じ部屋に寝てた。
深夜抜け出してバイクで友達の家に遊びにいくと夜中しょっちゅう俺のふとんを確認してるのかバレてよく説教うけた時期があった。
しばらくはまるめた座布団でハッタリが通じてたがやっぱりバレて朝まで寝ないで起きてたときもあった。
なにより孫の俺を一番に心配してくれるばーちゃんだった。
昔からの持病で糖尿病と高血圧持ちだったばーちゃんはよく入院していた。
田舎から町の病院にバスでお見舞いにいき、ばーちゃんとうまい焼きそばを食べるのが俺の楽しみだった。
俺が就職して彼女ができスパンスパンに夢中だった時期があり、次第にばーちゃんとの会話も少なくなってしまったのだが、相変わらずばーちゃんは彼女が部屋に一人のときに饅頭やらお茶菓子をあげたりしていたらしいw
まだ俺が就職したてで残業でくたくたになり自分の部屋にこもっていたある日
高血圧で寝込んでいたばーちゃんだが疲れてる俺に栄養ドリンクを持ってくる途中、廊下で倒れた。
高血圧による脳溢血だった。
緊急入院したが血管の破れた場所が悪く手術できずほんの数日でばーちゃんは半身不随の半分ボケた状態にまでなってしまった。
今までの入院してた時と違って別人のようなばーちゃん。
かろうじて俺や肉親はわかるみたいでご飯とか食べさせてたけど会う度にそんなばーちゃんを見るのがつらくてつらくてしょうがなかった。
次第にお見舞いにいく頻度も少なくなる俺にいつも病室の冷蔵庫からオロナミンをくれた。
そんなばーちゃんがお盆中に亡くなった。
俺は大人になって初めて親の前で泣いた。親父も初めて子供の前で泣いた。
49日が終わったある日、夢にばーちゃんがでてきた。ヒョードル時代のばーちゃんだ。
ばーちゃんは何も言わず昔のまんまの笑顔で白い前掛けのポケットからしわくちゃになった千円札を俺に渡した。
俺が就職してからもこずかいをくれてたばーちゃん。亡くなってからも俺を心配して夢に出てきてくれた。
朝起きたら顔が涙でぐちゃぐちゃだった。
ばーちゃん今までありがとう。
天国でも元気でね。
うじけさん(男性)よりの投稿です。
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