実家で飼っていたムク・・白くてふわふわで、本当に可愛かった。
絶対に人や他の犬にキバを剥くなんてことはしませんでした。
3歳くらいで肝臓が悪くなり、医者に「あと一年の寿命」と言われたけど12歳まで生きていてくれました。
本当に一生懸命生きました。
ムクが家族をひとつにしてくれたようなものでした。
ムクはだんだん体が悪くなり、最後の一年は歩けず寝たきりでした。
でも、すでに結婚して別に暮らす姉や私が実家に帰ると、歩こうと無理して這いずって玄関まで迎えにきてくれました。
耳を下げて、しっぽを振って・・
そのムクがおかしくなったのはある日の朝でした。
母親から「ムクが・・・ムクがもうダメかも・・・」と電話をもらって、すぐに実家にかけつけると、ムクは大好きな場所だった玄関に寝ていました。
その傍らにはお線香が・・・たくさん・・たくさん泣きました。
母は泣きはらした顔で最後の時を教えてくれました。
「お父さんが仕事に行く時にね、ムクが頭をあげてクーンと鳴いたんだよ。その後、ゆっくり顔が下がっていって・・最後にお別れを言ったんだね、ムクは」
それからもう6年経ちました。でも今書いていても涙が出てきます。
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