俺が中学生の頃、地元に団地が出来て沢山の転入生が来た、
亡くなった祖父は定年後に団地の管理人をしていた、ある日、祖父が仕事を終えて帰宅し夕食の場でこんな事を言っていた、
「丸山さんって家があるんだけど庭から歩道に直接出る為の簡単な階段を作ったみたいだけどあっちの方角は鬼門だと思うんだよなぁ」
鬼門と言う言葉じたい初めてだったので聞いてみると言われは様々らしいが建物には鬼門と呼ばれる方角があってその方角に窓や出入口を作ると縁起が良くないという話しであった、
転入して来たばかりの丸山とはクラスも違う為、話しは自分の中で止めてしまっていたが半月程たった頃、自分の通っていた塾に丸山が入塾して来た、その時の彼は眼帯をしていた、理由を聞いてみると、
「部活で自打球(自分の打った球)が当たったんだよね、最近うち兄貴も部活中に大怪我するし親父も階段踏み外したり母親も雨上がり玄関のタイルで滑ってすねを強打したんだよね」
その時、祖父の言っていた鬼門の話しを思いだし、伝えると程なく丸山の家は神主を呼びお祓いをしてから歩道に出るブロックの階段を撤去した、
直接の関連性の有無はわからないが鬼門の話しも決して否定できないと思った、
ひらりんさん(男性)からの投稿でした
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