私が小学生のときに体験したことです。
クラス替えがあって初めて仲良くなった友達の家へ遊びにいきました。見た目は普通の一軒家なのですが、中に入った途端、強烈な違和感を感じました。
まるで、人が住んでいる気配がしないのです。
モデルルームみたいなんです。生活感が感じられないのです。
気味悪いなーと思ったのですが、二階にある友達の部屋へ、階段を上っていくともっとすごいものを見てしまいました。
二階には部屋が二つあるのですが、そのうちの一つの部屋のドアのノブと、階段の手すりが、ビニール紐でぐるぐるまきに縛られているのです。
何十にもしつこく巻かれていました。私が唖然としてそれをみていると、友人は「そこ、お姉ちゃんの部屋なんだ。自分がいない間、誰にも部屋に入られたくないんだって」といいました。
私はなんとなく納得しました。友人の部屋は割りと普通でした。
友人の部屋で遊んでいても、私の頭からあの部屋のことが頭から離れませんでした。
そこで、友人がトイレに行った隙にベランダに出て、となりの部屋を覗き込んだのです。(ベランダはとなりの部屋とつながってた)
すると・・・夕日がさんさんと照る時間で、太陽の光がまぶしいくらいなのに、部屋の中は真っ暗なのです。
それもそもはず。その部屋は、内側からベニヤ板でふさがれていたからです。
いくらなんでも、人に見られたくないからってそこまでするものでしょうか?
しかも、サッシの隙間から、かび臭い匂いが俺出していました。
古い図書室の匂い・・・。
「何やってんの!!!!!」
友人に怒鳴られて、われに返りました。
「帰ってよ!!!」と怒られて、私はしぶしぶ帰りました。
それから、数ヶ月して彼女が転校するまで、一回も口を利いてもらえませんでした。
もっとも、彼女はその日からあまり学校に来なくなっていましたが・・・。
これで私の怖い話は終わりです。
ちなみにその家は、彼女たちが引っ越してすぐ取り壊され、今は駐車場になっていますが、幽霊がでるといううわさもあるみたいです。
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