私は二十歳の時出来ちゃった婚で結婚、出産。周りの反対の中じいちゃんだけはかばってくれました。
小さい時からじいちゃん大好きで、母に叱られる度、泣きながらじいちゃんの布団に潜り込んでたっけなー。
子供が産まれたときも暑い中、自転車で片道40分もかかるのに一人で病院来て赤ちゃんを見に来てくれたり。。
私の結婚生活は苦しいもので、旦那の暴力、浮気など積み重なって、子供が3ヶ月の時、「旦那が仕事で県外に行くことになったので帰ってくるまで実家にいさせて。」と嘘をついて実家に子供を連れて帰りました。
反対を押し切って結婚したため、意地になってしまって家族にも本当の事が言えないままでした。
でもじいちゃんは何か感づいてたらしくて、
「おまえは何か、この家に戻ってきそうだなー。」なんて言ってきて、
私が意地になって、
「そんなんあるわけない。」なんて言って背を向けると、
「じいちゃん死ぬまではこの子(私の娘)面倒みたるよ。おまえは仕事でも行って、この子に不自由させないようにがんばり。最後に頼れるのはやっぱり家族しかおらんやろーが、ばか娘が。」
80すぎたじいちゃんが、私が意地張って隠してたことなんてお見通しで、なんだか力が抜けて泣いてしまいました。
それから離婚を決意。
そんなじいちゃんが倒れたのが、娘が8ヶ月の時。末期の胃ガンでした。
暇を見つけては娘を連れてお見舞いにいきました。でも最後の方はガリガリに痩せて見ているのが辛くて、私は病室に1分もいれない状態でした。
死ぬ直前まで私と私の娘の心配をしていたじいちゃん。
病室で私が、
「もし私が次結婚するとしたらじいちゃんみたいな人がいいなー。じいちゃん若いときかっこよかったんだってね、ばあちゃんから聞いたよ。」
と言ったら、
「わしはやめとき。酒飲みで、ろくな事せんよ。おまえはこれからもっといい男みつけて幸せになるんやぞ。ほんとに心配してるんじゃから。」と言って、泣いていました。
初めて見たじいちゃんの涙。
「色男がだいなしやなー。」と言ってタオルで顔を覆っていました。
それから4日後、じいちゃんは息を引きとりました。
じいちゃんが死んで、私はうまれて初めて息が出来なくなるくらい泣きました。
じいちゃんが死んで遺品の整理をしていると、昔の写真を見つけました。
戦時中、軍服を着てビシッと立っているじいちゃん。ほんまに色男だったんだね。。
じいちゃん、娘に近所の洋品店で買ってくれた服、ださいから。なんて言って一度も着せてあげなくてごめんね。
次もし結婚して子供ができたら着せるからね。
いつでも味方でいてくれてありがとうね。
娘も1歳5ヶ月になったよ。お盆には一緒にお墓参り行くからね。
長文すみませんでした(泣
素敵な爺ちゃん✨涙出ました。