あれは忘れもしない中学二年生の5月
僕の学校は職場体験がある
だいたいは地元でバスで行ったり、歩いたりと、わりと近い職場が多いなか、僕とM君は駅を4つ乗り継いだ遠い場所に職場体験する事になった
まぁそんなこんなで職場体験の最終日、
その日は朝は晴れていたが帰る時間帯には雨が降っていた
僕とM君は会社の傘を貰って帰った
どこにでもあるビニール傘だった
駅に着き電車に乗った
電車の中は少し混んでいて
当時、ヤンキーを気取りたかった僕は
何か目立つ事をしてやろうと思った
手元にはカバンと傘、そして僕は何を思ったか吊革に傘の柄の部分をひっかけそれにぶら下がった
しかもかなりの勢いで
もちろん周りはガン見して来ている
だいたい一番上がるとこまで来たその時、
「バキッ」と音をたて傘の柄の部分が折れた
と同時に僕は背中から落ちた
僕は「ヌフッ!」と
背中をうった衝撃で声が漏れた
周りは失笑
僕は気がつくと地元の駅に着いていた
逃げるように電車を降りた
その日は、ギャリック砲とか言って傘を粉々にして家に帰った
ケツメイシさん(男性)よりの投稿
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