あれは10年程前の中校生?くらいの時です。僕は地元の友達との間で銭湯に行くのが流行してました。
とはいえ、いつも近所の銭湯ですが湯上がりのフルーツ牛乳が僕の楽しみでした。
とある日の夜、僕は1人で銭湯へ足を運びました。更衣室で服を勢いよくロッカーに投げ込み入室。アメニティグッズは持参せず皮被りの素っ裸。
その銭湯は刺青どうぞな感じであり、和彫りを背負ったお客さんも多い。しかし恐怖はそんな殿方ではなかった。そして俺をトラウマにさせたのは人生のうちに会うか会わないかというほどの人種だったのだ。
その銭湯では1畳分の冷凍サウナがある。冷気のミストで毛穴を引き締めて血行を良くするので普通のサウナと交互に入ると効果的だとか。
無い物ねだりな年頃であるがゆえに、狭い個室の冷凍サウナを独占しようと1度に10分以上は入ってしまう僕に罸が下されたのだろうか。
個室の外に人影が見える。しかし中からは冷気による曇りガラスでよく見えない。特に何人までと指定はないので入ればいいじゃないかと思った僕。
すると唯一の扉が開門。エスパーかとツッコミたい気持ちを胸に、スキンヘッドの20代半ばの男性が1人。ニヤニヤと笑みを浮かべ入ってきた。
僕はフリーキックの壁になるが如く、股間を両手で押さえ縮こまった。気まずいし出ようかと考えた瞬間、衝撃の光景を目にした。
スキンヘッドは入っていきなり自身のつくね棒を握り日本代表の長友を彷彿させる運動量でアップダウンを繰り返す。
下校中の空き地でアダルトブックを探すような童貞君だった僕も驚きを隠せない。
ヤードラット星人だったらこの場から回避できたであろう。
「ごめんねぇ…君のも見せてよ…誰にも言わないからさ…」
そもそも互いに共通の友人はいない。この男ヤバい。僕のお尻は電源が入っていないためお繋ぎ出来ません。勢いよく密室を飛び出し僕は銭湯を後にしました。
数年後のある日のこと。冷凍サウナの入口に大きく「御1人様用」と掲示されていた。まさかあのスキンヘッドがやらかしたのか。
真実はわからないが唯一たった1つだけ思うことは、僕があのスキンヘッドを殴ったとしても有罪には問われないだろうということだ。
肛門死守さん(男性)よりの投稿
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