小学六年の頃ある体育の授業で。
私は先生(男)の指名で皆の前で壁倒立の手本をさせられることとなった。
ちゃんとできたのはいいが、シャツをきちんとブルマに入れてなかったせいでめくれてしまい、ブラ(スポーツブラ)が丸見えになった。
当時小学生にしては発育の良かった私はクラスでもデカ胸の方だったので、男子は歓声を上げた。女子は「きゃー〇〇ちゃん見えてる!」と叫んだ。
私は恥ずかしくて、私の足を手で押さえ(支え)ている先生に「早く放して! 」と訴えたが、
何故か先生は笑うだけで放してはくれなかった。
仕方がないので片手を床から放し、なんとかシャツを押さえようと試みる。
しかし一本の腕で体重を支えることなど当然不可能で、すぐにバランスを崩し、
そこでやっと先生は手を放してくれた。
男子ブーイング(もっと見せろ)。女子駆けつける(〇〇ちゃん可哀相)。
私は「丸見えなったやん!」と怒ったが、先生は「あはははごめんなー〇〇ちゃん」と全く反省する様子もなかった。
あ り え な い。
自分で言うのも何だが私は当時成績も良く、クラスでも人気者だったので先生には特別贔屓(ひいき)されていた。
何かにつけ「〇〇ちゃん〇〇ちゃん」と構われていた。
先生自身家庭訪問で「ここだけの話〇〇ちゃんはほんとイイ子で、娘に欲しいくらいなんですよー」と母によく言っていた。私にも言っていた。
この体育があるまで贔屓されてることをラッキーだと思っていたが、これ以降怖くなった。
思い返せば
「〇〇ちゃん胸が大きくなってきたからブラした方がいいよ」
とか何度かキモイことを言われたこともあった。変態。
私が今でもオヤジ(父ではない)を苦手なのは、この辺が関わってるのかもしれない。
なんか恥ずかしくて死ぬかとというより恥ずかしくて殺してやろうかと~だ。
–END–
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