兄貴一家が実家に遊びにきた。
兄貴の子(女の子:小1)は小倉優子がこりん星から来たと本気で信じてて、
談笑する大人の間を一生懸命説明して回ってた。場にいた大人は誰一人相手にしなかったが、
俺は「ミイねえ(俺の姉貴:24)もね、こりん星人なんだよ」と教えてやった。
その時、台所から顔を覗かせた姉貴がダッシュで二階に上がる気配がしたので
ちょっと時間をあけてから「証拠見せてやるよ」と、俺も姪っ子を連れて二階に上がった。
アラビア文学専攻の姉貴はカイロ留学から帰ってきたばかりで、部屋はアラブの本だらけ。
姪っ子は1冊を手に取りパラパラめくると、驚いた顔で次々本を手にとってめくる。
そこにクローゼットの中から姉貴登場。まだ荷物のバラシがすんでないのでクローゼットは空っぽだったが
アルミホイルで簡単な装飾がなされており、即席UFO風。
ヘッドフォンを縦(おでこから後頭部)に回し「ポピペパペペピッパペポープ」みたく
p音のみで構成された言語を、アラビア語にまぶして話す姉貴。
「あ、電話中だった?ゴメ」と言うと、
「いいの、星から。すぐ終るヨ」と流暢な日本語で笑う。
姪っ子は、歓喜と恐怖の入り交じった表情で
「おとおさーーーーん、おかあさーーーーん」と転がるように階段を下りていった。
部屋に残った姉貴と俺はとりあえずハイタッチ。
ミイねえがこりん星人なら お前もこりん星の血が入ってるわけだがな。
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