詳しいことは書けないけど、小学生のころに釣りに行った先で見付けた小さな小屋
ゴウンゴウンと機械の音がする。少年にはたまらないあの魅惑的な音
当然のように友達と二人で中を覗く。扉は何故か外から突っ張り棒のように角材が斜めに立てかけられている。
意味ないじゃん!と角材をはずした
俺が角材をはずし、友達は躊躇なく扉を引きあける。中には…
頭の薄い小太りのおっさんが全裸で手足を縛られ猿轡をかまされ目隠しをされ、地ベタにうつぶせになりながらもこちらに顔をむけてムームーうなっていた。
もちろん逃げた。しかし新聞でもテレビでもまったくニュースになっていなかった。
その後、俺は何もなかったが、友達は「何かに追われている」「いつも同じ男がこっちをみている」と言うようになった。被害妄想だと思った。
その現象は中学、高校でも収まらなかったらしく、その友達は警察官になった。
そうしないといつか殺されると思ったそうだ。
それでもパトロール中に視線を感じると何度か言っていたと思う。
3年前、警官を辞め、友達は自衛隊入隊した。
「ここでだめなら後は刑務所に入るしかないね」というメールをもらって以降、連絡はない。
単なるビビリだな