温泉リサイタル

先日、旅行に行った時の事。
宿に着いて、早速大浴場に行くと他のお客さんはいなくて貸し切り状態。ひゃっほう！
体を洗ってしばらく湯に浸かってたら、ちょっと火照って来たので湯船から出たがせっかくの広いお風呂、しかも貸し切り状態なのにただ出るのは勿体無い、何かしないと損かも･･･と思い、大好きな時代劇『江戸を斬る』の主題歌を歌った。

最初は小さな声で歌ってたけど、浴場のエコーも手伝っていつもより上手く聞こえるもんだから段々乗って来てサビの部分の「♪た～とえ～今日の～」辺りでは、もうリサイタル状態。
コマ劇場公演・第2部の歌謡レビューの如く、見えないお客さんと握手したり花束をもらうゼスチャーをしながら歌い切り、最後は丁寧にお辞儀をした（その時、脳内は「アンコール！アンコール！」の声と拍手喝采）。
満足して頭を上げたら脱衣場のドアのすりガラスに人影が！ 恐る恐る出たら、備品を足しに来ていた仲居さんがｲﾀ━━━━(･∀･lll)━━━━!!
「聞いてません様に…聞かれてません様に･･･」と思って、そそくさと体を拭いてたら
「歌、お上手ですね」と笑顔で言われた。
「そ、そんなでもないですよぅ！（聞かれた！見られた？）」と半笑いでわたわたしながら、浴衣に着替えて慌てて部屋に戻ったら先に上がってた彼氏から「オマエ、ノリノリだったな～」と(・∀・）ﾆﾔﾆﾔされながらお出迎えされた。
「男湯にも聞こえてたの!?」と聞くと「丸聞こえだったよ。一緒に入ってたおっちゃんが『おぉ懐かしい歌が聞こえるのぉ』って言ってたぞ」と…。
その日の夕食はすっごく楽しみにしてた料理だったけど、味覚えてないです…orz