私が去年の交通事故を境に、妙なものを見るようになったことは前回お話ししました。
相変わらずそんな日常が続いています。
ささやき声を背後に聞きながら投稿を書いています。
会社から帰宅途中の出来事です。
電車から降り、改札へ向かう途中、前を歩いている会社員に、変なものがしがみついていることに気がつきました。
それは、小学生が着るような白い体操着を着て、赤の帽子をかぶっていました。
裏返すと白い帽子になるやつです。
それが、きゃしゃな男の背中に逆さまで張り付いている。
そして、紛れもなく異常なのは、しがみついているのは、40すぎの無精ひげをはやした、おじさんなのです。
そのおじさんは、男の首に足を絡ませ、手は男の両足にしっかりとつかまっている。
その体勢のままで、首だけを私の方にむけて不気味に笑っていました。
周りの人間は明らかに気づいていない。
そんなものを、あの雑踏の中で見つけたら、何かしらの反応を示すはずです。
改札を抜けるときにも、駅員は何も言わなかった。
そもそも、捕まれている男自体、何も気づいていないようでした。
男は、背中にそれを張り付かせたまま行ってしまった。
おとといの出来事です。
夜中にビールを買いに行き、自分の月極駐車場に車を止め、自宅へ戻ろうとしたとき
駐車場出口付近の車の中に、誰かがいる気配がしました。
横目でのぞいてみると、小さなおばあさんがちょこんと、運転席に座っている。
じっと身動きもしないで、私が通ってもぴくりとも反応しない。
私が見るようになった、妙なものかどうかはわかりませんが、そのときの時間は夜中の1時すぎでした。
あっ、そうそう。
私の部屋の天井に浮かんでくる顔の話を
前回、お話ししましたが
最近では、部分的にだけど
何て言っているかわかるようになってきました。
『こっちに来お』
憑依体質です