小5の修学旅行ではじめて飛行機に乗った。
飛行機ってもっと静かでエンジン音などしないものだと思ってたのに、離陸時の音が物凄く結構揺れるものなんで
「この飛行機落ちるんだ」
て勝手に確信してた。
しつこいくらいにスチュワーデスに
「この飛行機大丈夫ですか!!!」
「音大きいですよね!!!」
てパニくって話しかけて
「大丈夫ですよ~」
て返されるんだが
「あぁこれは死ぬのがわかってるからなんだ。みんながパニックにならないためなんだ」
て思いこんでた。
旅のしおりの最後のページに
「お父さん、お母さん、妹、犬、今までありがとう。僕は今まで幸せものでした。僕が死んだら僕のカードダスとスーファミは従兄弟にあげてください。死ぬ前にWINKの新曲が聴きたかったよぉ」
と遺言を書いた。
しかも運悪く乱気流に入り物凄い揺れで周りも結構なパニック。
「あぁ、もうダメだ。本当に落ちるんだ」
て思い叫び出したいのを必死に我慢して口を両手で押さえて
「フーッ!!!!フーッ!!!!」
て荒い呼吸してたら横の子がそれを見て大声で泣き出した。
もう飛行機の中の同級生パニック状態。
そこで思いついたのが漫画でアウターゾーンて怖い話があってそれに幸せの腕輪を手に入れたけど、その腕輪は幸せになれるのではなく周りが不幸になる腕輪。
それをハメて飛行機に乗ると飛行機が落ちて自分だけ助かることになり、主人公が機転をきかせて腕輪を飛行機に装着して全員助かるって話を思い出した
俺は婆ちゃんから貰った旅のお守りを急いで腕置きにくくりつけて神に祈った。
当然無事に着陸して「神様ありがとう」と神に感謝した。
帰りの飛行機は旅の疲れで離陸前に寝てしまったのでそういうことはおきなかったんだけど、最後に感想やら書いた旅のしおりを先生に提出して、ホームルームでみんなの前で遺言を晒されるのはまた別の話。
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