小学校の低学年の頃の話。
私の住む田舎田舎には、ちょっと変わったおじさんが住んでいました。
その人は毎日毎日、朝昼晩問わずお酒を飲む人で、たまに道で会っても必ず一升瓶を片手に、酒を飲みながら歩い
ているのです。
ある日のこと、帰校途中に近道をして友達の家の裏を抜けて帰ろうとした時です。
その子の家では数羽の鶏を飼っていたのですが、なにやら鶏小屋が異常なほどに騒がしい。
「どうしたのかな?」と思いながら、その鶏小屋に近づいてみると、そこには、右手に一升瓶、左手に首の無い鶏を抱えたあのおじさんが座っていました。
そして私の目の前で、おいしそうに、鶏の首からしたたり落ちる血をすすっていました。
おじさんの側には、血のついたナタがありました。
怖くて怖くて走って家へ帰りました。
うちのじいちゃんにそのことを話したら
「あいつは鶏の生血が好きなんじゃ」
と、何故か平然としていました。
ド田舎なので別に事件にもならず、そんなことは日常茶飯事のことだったらしいです。
そんな私の田舎には他にも、50年間キャベツと豆腐しか食べていないというおじさんも住んでいました。
その人も、すずめを捕まえて食べていました。
私もすすめられましたが、断った記憶があります。
あんまり怖くなかったかもしれません・・・・。
でも今考えると、私の田舎って・・・・。
私は元気です。
キャベツと豆腐だけしゃないんかい?バカ?
生き血の飲食は感染する病気が恐いよ