会社に、異常なまでに神経質な女がいる。
空調の風が、顔に当たる!と言っては毎日大騒ぎをする。
だが、同じ場所に座っても前髪ひとつなびかない。
それでも
「今日も風が当たる。目が異様に乾く。頭が痛い」
とわめく。
その日も女は出社して、席に座ると同時に大きなため息をつく。
女「朝から気分が悪い。なんであたしだけ、こんな嫌な想いして仕事しなきゃなんないわけ?(右手で、光を遮るようなしぐさをしながら)」
女「少しの風でも、毎日当たると体調が悪くなるわけ。目が痛い」
私「今も風当たりますか?」
女「あなたにはわからないだろうけど、すっごい当たってる」
私「そんなはずないと思うんですけど…」
女「あなたみたいな人にはきっと感じないのよ。凄い当たってるわよ」
私「いや、空調止まってますから」
女「!」
私「止まってますから」
女「じゃ、じゃぁ あそこの空調の風よっ」
私「あそこも停めてあります」
女「…」
私「気のせいですよ」
女「…」
わなわなしながら怒ってた。
しらーんぷりして仕事してたけどね。
プチですみません。
違う意味で病院行きを奨める