漏れの体験談を。
実話なんで脚色なしです。
怖くなかったらすいません。。
ちなみに、実家はド田舎にあります。
今から2年前、ちょうど受験生だったから夜まで勉強してたのね。
普段は12時くらいに寝るんだけど、その日は解けない問題があって、ベッドに入ったのが1時くらいになっちゃったんだ。
基本的に音楽かけながら勉強してたから(集中できない罠w)音楽切ったらやけにシーンとしてるんだよね。
ベッドに入っても脳ミソは興奮状態だからなかなか寝付けなくて。
そしたら、ポトーンポトーンって音が聞こえてきた。
はじめは風呂場で水滴が落ちてるんだろうって思ってたんだけど、それにしちゃよく聞こえたから(漏れの部屋は2階で、風呂場はもちろん1階)、ほら、夜って遠くの音がよく聞こえるやん?
そのせいかな?なんて思ってたわけ。
でも、よく考えたら漏れが風呂に入ったのは9時くらいだし、家族みんなが入ったのを確認して湯船の栓も抜いたんだから、こんな時間に風呂場でそんな音がするはずはない。
不思議になって、耳を澄ませてたらどうもその音はカーンカーンって鳴ってるわけ。
乾いた音だった。
そこである仮説が浮かんだ。
これは、丑の刻参りではないかと。
実際漏れの家は神社のある森に近かった(石段まで30mくらい)から、妙に信憑性があった。
でも時間は1時過ぎ。
丑の刻には早すぎたから、心のどこかでは疑ってた。
そんなことを考えてるうちに…音が完全に止んだ。
ほっとしたのも束の間、音の原因は丑の刻参りってことで確定したわけで、ガクガクブルブル。
さらに、神社に出入りする唯一の道は、うちの前を通っていることに気付いた。
つまり、犯人?がうちの前を通る。
そこでまたガクブルですよ。
犬が吠えたらぬっ頃されるかもしんない。
放火されるかもしんない。
でも犬のところには近づけない。
そして誰を呪っているのか?
むしろ誰が呪っているのか?
田舎だから、呪ってるやつも呪われてるやつも顔見知りである確率は高くて、うちの家族が呪われてるのかもしれない。
そんなことを考えてたら、あまりに怖くなってその日は布団被って寝ました。
翌朝家族にこのことを言っても否定されるどころか無視されて、うちのじいさんを強引に誘って神社まで行ってみた。
落雷の影響かな?大きな木が境内の中に倒れてて、近付いてみたら…
その木には古びたわら人形が大きな釘で打ち付けられていた。
予想が当たってちょっとうれしかった反面、ゾッとした。
古いってことは、ずっと前にも丑の刻参りがあったってことになるやん。
しばらく呆然としてから、昨日音聞いたんだから他の場所に新しいわら人形があるはず、って思ってすぐ近くの木を見てみたら、胸の高さに無数の穴が開いてて遠目からでも釘穴だってわかった。
これまた怖くて、じいさんの手を引っ張りながら石段に近づいた。
すると…石段近くの木にも同じように無数の穴が……
あれ以来、音は聞いていない。
早めに寝るようにしたし、運良く大学に受かって今では東京に一人暮らし。
結局、誰がやったのか、誰が呪われてたのかはわからない。
そして、誰が、打ち付けられているはずのわら人形を持って行ったのかもわからない。
ただ、帰省していたとき、実家の近所で一週間以内に2度火事があり、2人が死んだことだけは事実だ。。
最近使用した藁人形が見当たらないのは儀式終了後にお持ち帰り?
人を呪らば穴二つ…
貴方が本当に恨みを晴らしたいなら…
その赤い糸を解けばいい…