もう何年か前、学生のころの話です。
ずっと男子校でオマケに空手に夢中になっていたコトもあり、女性とつきあうどころかマトモに口もきけなかった自分でしたが、同じバイト先の子をどうしようもなく好きになってしまい共通の友人を介して遊びに行ったとき必死の思いで告白しました。
足がガクガク震えて止まらなかったのを今でも覚えています。
とりあえず友達からみたいな感じでつきあうようになったのですがそれから数ヶ月本当に楽しかった。
初めての彼女(?)ってこともあってまさにこの世の春状態(w
とにかく一緒にいれるだけで幸せでした。
初めて彼女を抱きしめた夜「愛してる」なんてとても言えなくてそれでも振り絞るように「大好きだよ」と言ったら「私も・・・」と。
マジもう死んでもいいやとさえ思いました。
その後一週間ほど資格試験のためボクはバイトを休み彼女と顔を合わさない日々が続きましたがせめて毎日電話して声を聞くことで頑張ろう!と自分を奮い立たせ、その甲斐もあってか合格することが出来ました。
喜び勇んで彼女に電話しましたが繋がらない・・・それから何日も連絡がつきませんでした。
「オマエの着信番号を見て取らないんじゃねーの?」
と冗談半分で友人が携帯からかけたら1コールで出たんです・・・友人は慌てつつも間違いのフリをして電話を切り
「さ、さっきまでたまたま出れなかっただけじゃないのかな~」
などと言いましたがワケのわからぬ不安が頭をよぎって止まりませんでした。
その翌日久々にバイトに行き彼女と会えたのですが怖くて何も聞けないまま目も合わせられないまま時間が過ぎて行くだけでした。
悶々とした思いで帰宅し眠れない夜が明けた翌日彼女から電話がかかってきました。
「大事な話があるの・・・」と。
ついに来たかと思いつつも何か別の話かもしれないじゃないかと根拠の無い希望だけを胸に待ち合わせ先に出かけるとそこにいたのはコロコロと笑顔を絶やさないいつもの彼女じゃありませんでした。
しばらくの沈黙の後、彼女はバツが悪そうに
「好きな人が出来たの」
とポツリ。
しかも相手は最近前の彼女と別れたばかりだとか言っていたバイトの同僚でした。
・・・何故!?目の前が真っ暗になりつつも必死に冷静さを取り繕おうとしてたのでしょう
今思い返すとそんなコト聞くべきじゃなかったし聞いても意味無かったんですが
「なんで、この前好きだよってオレが言ったとき私もって返事してくれたの」
と聞くとキョトンとした顔で
「そんなこと言いましたっけ?」
と。
・・・もう何も聞く気が起きませんし、笑うしかありませんでした。
「あははは、しょーがないね・・・縁が無かったんだなきっと。ま、オレのことは気にしないでさあ」
などと心にも無いコトを言いながら不自然なまでに明るくその場を去りました。
ちょうどその日彼女との仲介をしてくれた友人の引越しを手伝うことになっていたのですが顔を合わせた途端にそれまで我慢していた何かが切れたというか生まれて初めて人前で声をあげて泣きました。涙が止まりませんでした・・・
後日楽しそうにしている2人の姿にどうしても居たたまれなくなんか逃げるようで癪でしたがバイトはやめました。
当時凄くお世話になった○○店長突然やめてすいませんでした。
相手がどうあれあんなに純粋に人を好きになることもう無いかもなぁ。
なんてことない失恋話でスマソ。
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