今、東京にいる叔父から電話がきた
『テメェ!!エミ(従姉の仮名)に何しやがった!』
いきなりの怒声に混乱する僕
エミ姉さんは僕(北海道在住)の母の姉(愛知在住)の長女で、母の兄である叔父の家に居候していて、子供の居ない叔父は従姉のエミ姉さんを溺愛している
詳しく話を聞くと、どうやらエミ姉さんは泣きながら帰ってきて、叔父がどうしたのか聞くと、『大(僕の仮名)が…』と呟いたので、酔っていたせいもあり頭にきて僕に怒りの電話をしてきたのである
とりあえず僕は何もしていないので、一度詳しく事情を聞いてからかけ直してもらうことにした
実はこの2時間前に僕は従姉と電話で話をした
内容は最初は他愛もない雑談だったのだが、いきなり姉さんが『大と本当の姉弟だったらよかったのになぁ』と弱々しい声で呟いた
僕は、なんか精神状態やばそうだなと思い、『何言ってんのwもう本当の姉弟やん!出なかったらお姉ちゃんだなんて呼ばんよ♪…姉ちゃん、大丈夫か?疲れたり辛い事あったらこっちおいでよ!金はないけど帰る場所はあるぞw』と言いました(実際本音)
すると姉さんは『ハハハ…ありがと大』と返すだけで終わりでした
僕は、社交辞令的な感じがして、思いが伝わって無い気がしてがっかりしてました『もうとっくに姉弟だろうが…』と、少しムカッとしてたり、頼りにされてない感があって寂しかったり…
そんなことを思い出していると、先程の叔父の電話から10分程経っていて、叔父から再び電話がきました
おとなしい声で『さっきはごめんな…それとありがとう』
それが叔父の第一声だった
さらに聞くと、従姉は僕の言葉が嬉しくて泣いていたのだと言う…『大が…』の続きが『大が…本当の姉弟って言ってくれたの』って言おうとしていたらしい
姉さんは一人っ子でずっと寂しい思いをしていて、そんな中僕の言葉一つ一つがたまらなく嬉しかったらしく、そっけなかった返事は、涙を堪えるのに必死で、早く電話を切って泣きたかったそうだ
全てを理解した僕は電話を叔父から姉さんに代わって貰ってこう言った
防衛『お姉ちゃんの……泣き虫』
姉さん『やかましいわ…』
姉弟『ハハハハハw』
姉弟二人で泣いた…
『腐れサラリーマン(年齢–歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
防衛って何?