高校時代のある日、担任の先生(地学教師)が朝の会で 「地学準備室にネズミが出るので誰か捕まえて欲しい」と訴えた。
が、誰も立候補しないので、夕方になって先生が仕方なく自分で粘着式の鼠捕りを置いていた。
翌日、朝の会で先生が
「鼠が罠にかかったけど、怖くて触れないので誰か処分して欲しい」
と訴えた。
が、誰も立候補しないので、先生は準備室に入れず、地学の授業が自習になった。
さらに翌日、朝の会で先生が
「誰か鼠捕りごと捨ててきて。1000円あげるからお願い」
と訴えた。
もう涙目。
さすがに可哀想だし1000円欲しいので、クラス皆で見に行ったら、ドアを開ける前から罠にかかった鼠のもの凄い叫び声が聞こえて来て、怖くなって引き返した。
授業は自習。
そのまた翌日、先生が朝の会に来ない。
いつまで待っても来ないので、クラス皆で職員室まで探しに行ったら、保健室へ行ったらしいとの情報が。
何人かの女子が代表で保健室へ様子を見に行った。
その日は一限目が地学だったので、とりあえずクラスの何人かで地学準備室へ行き、 教材の準備をしていた所、壁際の床にピンクと茶色の何かを発見。
よく見ようと近寄った瞬間、背後からクラスメイトの悲鳴。
振り返ると右半身は普通に茶色い毛皮、左半身は肉&骨むき出しの超デカい鼠が腹から躍り出たを内臓ひらひらさせながら部屋中を疾走していた。
泣き叫び逃げ惑う友人達、倒れる花崗岩標本、砕け散るチョーク、舞うプリント
国語で習った阿鼻叫喚という四字熟語が頭に浮かぶ。
壁際にあったピンクと茶色の何かは、粘着式鼠捕り&それに貼付いた鼠の皮と肉だった。
準備室から逃げ出した後ドアを封鎖、全員教室に戻って臨時学級会の結果、保健室に行き(先生は朝の会前に、準備室でさっきの鼠に遭遇し具合が悪くなったらしい) 皆で先生にごめんなさいを言ったが、先生は一週間ぐらい許してくれなかった。
体の半分の皮と肉ががベロンと剥がれて、理科室にある人体見本みたいになっても鼠はあんなに駆け回れるんですね。
体どうなってんだ。
すごいなあ。
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