友達(以降…B君)から聞いた話です。
3・11を被災したB君は被災から2日がたった13日、地震と津波で変わり果てたバイト先の工場の片付けを難を逃れた先輩3人とバイトの同期1人と部長の5人とで軽い破材等を撤去していた。
すると、とある外国人12人が建設重機やトラックを運転してやって来た。
彼らはブラジル人で、工場近くの道路の工事をしていた日本へ出稼ぎに来ている男達だった。
B君達が呆然としていると、ブラジル人の内日本語が喋れる2人が、『瓦礫の撤去お手伝いします』と言ってくれたのだ。
部長さんが『わざわざありがとうございます。ですが、見ての通りお礼できる物がなにひとつありません…どうかお引き取り下さい…』と言うと、ブラジル人が『見返りなんて求めてません。ボランティアです』と言ってくれた。
すると先輩の1人が『なぜやってくれるんですか?』と聞くと、ブラジル人は『先日の災害で仕事中に地震が起きて、津波がくる時にパニックになりました。でもそんな時にこちらの職員が冷静に誘導してくれて避難することができたんです。でも避難の最中誘導してくれた職員達や車が津波に飲み込まれるのが見えました…』ここで皆一斉にブワッと涙が溢れ出した。
ブラジル人が続けて言った
『私たちは日本人の、こちらの職員のおかげで全員無事に生きてます。皆さんに助けて貰った命です!皆さんの為に使いたいんです』と…
ここで皆が一斉に声をあげて号泣し抱き合ったという
B君はここでこう語った『あん時、初めて絶望を見たけど、初めて本物の希望ってもんも見れた気がする。お前(僕)、いつだか言ってた【社会って絶望も希望も皆同じみてくれしてる】って言葉…あれ嘘だよ…本物の希望見たら涙止まんねぇよ』と…
俺も【本物の希望】ってものに出逢ってみてぇ…
『JJ(年齢20歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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