小3のときの金曜日の夕方、道端から飛び出してきたカエルを自転車で轢いてしまった。
前輪と後輪で1回ずつ。「ピシャッ、ピシャッ」と、水たまりに入ったときのような音がした。
轢死体は怖くて確認できず、タイヤすら見ないようにしてそのまま家まで帰宅。
雨の降る翌月曜日の朝、また学校へ行くためにそこの道を通ったとき、少し忘れていたこともあり、不意に見てしまった。
そこにはまだ水気を保ったカエルの轢死体と無数に飛び散る内臓らしき赤黒い塊などの痕跡、そしてゴマを散らばしたかのようなカエルの卵……。
見た目のグロさもさながら、生命を奪ったという実感が、俺の背筋を凍らせた。
お前は呪われる