お疲れ様でした

朝方に、いわゆるシュッとしたスーツ姿の若い男子が出てくる夢を見た。

ただし、すごく疲れきった顔つきで、大きな旅行用のバッグを肩に担いでいる。

その子は私に向かって頭を下げて、「お疲れ様でした」と一言言った。

疲れきった彼の姿を見て、私は何故だか、「あぁ、頑張ったから行くんだな。お疲れ様」と思って目が覚めた。

目覚めた後、くたびれた男子の顔つきや「お疲れ様でした」のセリフに、私は何だか不安を覚え、その日一日は注意しながら過ごしたが、特に何事もなく過ごせた。

その日の夜、何事もなく過ごせて良かった！とベッドに入り、電気スタンドを点けて数秒後。

バキバキッガタンッ

と電気スタンドの首がへし折れ、スタンドは中のコード剥き出しで真っ二つに！

壊れる理由が思いつかず、あまりの突然の事に、あ然としつつ真っ二つになった電気スタンドを調べたら、照明スイッチのネジ部分にひびが入っており、そこからプラスチックが脆くなって首から真っ二つになった模様。

それを見た途端、朝方の夢の疲れきった男子とセリフを思い出し、壊れた電気スタンドに向かって、「あぁ、お前だったのか！」と何故だか納得がいった。

本当に、イタい、くだらない考えだけど。

最新型で買ってきて５年。

悩みながら履歴書書いた時にも、徹夜で文書を書いた時にも照らしてくれ、地震にも落ちずに耐えた電気スタンド。

本当にありがとう！

『RINRIN(年齢29歳・♀)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。