僕は都内でも多少名の知れている企業で面接官をやらせて頂いております
会社の方針で一次面接は1人1人、50分ほど時間を催して面談をします
今回はその多くの面接してきた中の1人の男の話をします
彼の名は大西 一郎[仮名]/33歳/独身/見た目普通
33歳ともなるとまず注目するのが職歴…ボディーガード歴4年(歳にして28~32歳まで)
彼に「どんな仕事でしたか?」と質問してみた。
僕はてっきり有名人などのガードマンだと思ったが彼の口からは予想以上の言葉が返ってきた…
大西「僕は秋葉原を守っていました。」
僕「…え?何ですか?」
大西「僕は長年秋葉原に四天王の1人としてアキバを守ってきました」
僕「…詳しく話して頂いてもよろしいですか?苦笑」
彼の話をまとめるとこうだ。
どうやら、彼が応援していたアイドルグループのIさんが体調を崩しそのまま引退と言う形になった。
悲しむ日々のある晩、彼のもとに声が聞こえたとゆう…
「アキバが危ない」と。
その声はそのIさんの声だったらしい。
大西さんは友人等を集め、会議の末、事の真相を確かめるべく自分達を「アキバ四天王」と名付けバイトをやめて秋葉原に居座った。
後々彼等は街全体の状況をキャッチできる能力を備えられたと言う。
しかししばらくして彼等のうち1人が能力を使えなくなり街から消えて行った…
それからまた1人と残ったのは自分だけになった。
大西さんは1人でも頑張って3年間秋葉原を守り続けた。
だが現実的に貯金も底を尽き始め、途方にくれているとあのときの声が聞こえたと言う。
「ありがとう。」
彼はその足で実家のほうに帰りようやく普通の「人間」に戻れたという。
だから僕も「大西さん。あなたは本当によく頑張りました…ありがとう。」とだけ伝えお引き取り願いました。
こんな人間もいるんだな~とわからせてくれた大西さんには本当に感謝しております。
大西さん!ありがとう。
『面接官(年齢28歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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