今俺が住んでるマンションの屋上でよく付き合っていた彼女とビールを呑みながら夜中お喋りしていた。
その屋上からは新宿のビル街がきれいに見え、凄くロマンチックな夜景のなか、いろんな事を話した。ある夜、彼女がふいに「この景色ってずーっと見れるものなんかな?」って聞いてきた。
酒に酔ってた俺はガラにもなく「う~ん・・・多分見れなくなると思うよ。でも別にいいじゃん、二人でこの景色を見れた、ってだけでも俺達にとってはいい景色になるはずだし、それが綺麗な思い出で二人の中に残れば、これほどいい景色ないだろ?・・それに俺は、お前とこの夜景が見れた、ってだけでも素晴らしい事だよ。こんなにいい景色の中にお前までいるんだから・・・」なんてセリフを吐いてしまった。
彼女は感激したのか、涙を流してキスをしてくれた・・・・
・・・そんな彼女から、今月結婚したという手紙が俺の元にとどいた。
あれから3年。俺は今もこのマンションで一人、美しい夜景を見ている。
別に後悔はしてないよ。
いい思い出の一つだし、今でもあの言葉は後悔してない。
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