私は裁縫が趣味のひとつです。
ある日、ぬいぐるみを作る為だったかなにかで、裁縫針が必要になり・・母の裁縫道具がしまってあるスチール缶を開け、中から糸や針山(使ってる縫い針や待ち針を刺し止めておく弾力のある小袋状の道具)を取り出しました。
その針山は、母が結婚する前から持っていた古い物で・・自分の裁縫セットを行方不明にしていた私は、度々その針山のお世話になっていました。
外見が生彩さを失ったピンクの布で出来ていたそれに、私は奇妙なものを見つけました。
黒。
四角型のその隅部分に、いびつな形をした黒い小さな布が張り付いています。
余った布の切れ端・・?
そう訝しんでよくよく目を懲らして・・気づきました。
それは、ゴミなんかじゃなく・・針山の破け目から顔を覗かせた・・毛の固まりだったのです。
針山の中身は綿などでなく、ギチギチに詰められた誰かの髪の毛だったんです。
パニくった私は、すぐさま母に助けを求めました。
針山は手製でしたが、作ったのは母ではなく、また中身が毛だった事は、まったく知らなかったそう。
今調べると、別段珍しくもない制作法らしいのですが・・
そんな事を知らない当時の私は、心底ビビりました。
皆さんも、古い針山にはご用心を。
『黒猫(年齢24歳・♀)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。
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