母にお弁当を作ってもらったのは高校3年間だった。
友人には、学食でお昼を食べる子も多くてうらやましいと思っていた。
「お弁当いらないからお金ちょうだい。学食で食べるから」っていう日もあった。
ある日、仕事に行く前の母のお弁当を見た。
おかずが卵焼きであとは白ごはんだけだった。
「おかずはこれだけ?」と聞くと「あんた達(姉妹3人)のは色々入れるけどお母さん自分のお弁当はどうでもいいもん」と答えた。
何だかとてもせつなくなってしまった。私たちのために作ってくれてるんだなと感じた。
卒業して1人暮らしを始めて、自分でお弁当を作るようになった。
めんどくさい・・・と感じることがよくある。
たまに帰省したときも母は仕事に行く事が多い。
私たちのお弁当を作らなくなった母のお弁当は相変わらずおかず一品だ。
今度は私が母にお弁当を作ってあげる番だと思った。
お母さん、喜んでくれるかな・・・
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