私が中学生の時の話です。
夜の10時くらいに親と喧嘩をして、思わず家を飛び出しました。
行く当てのない私は、今思うとなぜ?と言うような学校に行来ました。
校舎とは少し離れた所に有るプレハブの美術室の外に座って親との喧嘩の事を考えていると、「かさ かさ かさ」と言う音が聞こえてくるんです。誰かが歩いているような。
でも、人間の足音にしては軽すぎるんです。
その音がだんだん近付いて来てるので、恐くなってその場を離れ校舎の中に入りました。
三階にある自分の教室に入り、電気をつけ机に顔をうずめているといつの間にか寝てしまったらしく、黒板の上にある時計は夜中の2時をさしていました。
真夏で窓を開けていたためものすごい量の蚊にくわれて足首が真っ赤に腫れていました。
このままここにいてもしょうがないので家に帰ろうと立ち上がった時、左の窓の1部に女の子が写ってるのが見えるんです。
自分の姿が窓に写ってるんだろうと思って動いてみたけどその窓の子は動かないんです。
その時は恐いという意識はなくそのまま1階まで降り玄関から出ようとしたらカギが閉まっていて出れないんです。
仕方なく窓から外に出たのですが、その時に体育館の方でバスケットをやってる音が聞こえてきました。
「ああ、夜まで部活やってるなんて大変だな。」と思ったんですが後で考えると夜中の2時にやってませんよね…。
次の日学校に来ると、壁に原爆写真がたくさん貼ってありました。
昨日の夜中はそれにまったく気付きませんでしたが…。
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