20年ほど前の話です。
当時学生だった私は友人とドライブに出かけました。
昼間にもかかわらず、「横須賀の心霊スポットを見に行こう」というものでした。
場所はご存知の方は「マニア」と呼ばれる「旧○部倉トンネル」。
当時、「横浜・横須賀道路」は開通していたものの、完全竣工までは至っておりませんでした。
車ではトンネル跡までたどり着けなかったため、車を降りて、徒歩で坂を登っていった記憶があります。
トンネル跡まであと少し…という所で、私と友人はほぼ同時に急にある方向を見つめました。
何故って? それは「得体の知れない臭い」が漂ってきたからです。
「何かが腐って、強烈な臭いを発している」様な…
ここで帰ればよかったのですが、余計な好奇心が後に最悪の事態を招く事を当時のバカ2人組は全く予測しておりませんでした。
さて、無用心にも臭いのする方へ近づいていったバカ2人組…
あまりの臭いに「もう止めるか。こりゃ。」と思っていたところ、6~7m先に「黒い物」がある事に気がついた。
「なんだありゃあ?しっかし、くせーなぁ。何かの死骸か?」
あたりは背の低い草むら(10~15cm位の草が生えていた)で、私が事もあろうにズカズカと近づいたところ…
「ブオオオオオオオォォォォォォンンンンン!!!!」とものすごい音が。
「!」「?」
何と無数のハエが飛び立ったのであった…
今まで生きてきて「蚊柱」は何度も見たことがあるが、「ハエ柱」にお目にかかったのはこれが初めてかつこれ以後ない…
かなり「おっかなびっくり」になった2人組にさらに追い討ちが!!!!
「おい…これ…人の形してねぇか…」
「なぬ??? ンゲェェェェェェェ!!!!!」
…皆さん、「焼死体」なるものを見た事がありますか?…
当然、私は初めてでした。
…まともに死体と「目が合ってしまった」…
一目散に逃げようとしたその時、友人が、
「四方八方に何か散らばってるが…ありゃ何だ???」
「何、のん気な事言ってんだよ。アホ!」と私。
が…足元を見れば、確かに「何かを細かく切り刻んだもの」が散らばっていた…
紙のような物もあれば、薄いプラスチックのようなものもあった。
比較的「大きな破片」もあったので、適当に拾い、「御遺体」から離れて並べてみると…何かの絵?女の子みたいだな。
その間、友人は近くの公衆電話へ一目散。当然110番通報。
戻ってきて言うなり、「(警察が)着くまでここにいてくれってさ。」
「…マジかよ…」このときは本当に鬱になった。
と…白い紙切れが近くにある事にふと気が付いた。私達から向かって右数m先の所に…
「現状維持なんじゃねーのか??」という友人の声を無視し、私は紙切れを拾った。
その紙切れにはこう書いてあった。
「ノロウ。ノロウ。コノヨノスベテヲノロウ。ワガウラミ、トワニハツルコトナシ。」
私は寒毛立った…これ、遺書じゃねーの???恐る恐る「御遺体」の方へ目を向けてみると…
–To Be Continued–
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