5年前に親父が他界した。
ずっと親父の事が好きになれず、ろくに口を聞こうともしなかった。
実家に立ち寄った日親父の背中を見た時に「まだ元気そうだし、正月に酒を一緒に呑むかな」と、ふと考えたりしてた。
しかし、その僅か一週間後に心不全により還らぬ人に。
安らかに眠る親父の顔を見た途端、小さい頃遊んでくれたり、自転車の乗り方を教えてくれたりして貰った事とかを思い出して、涙が止まらなかった。信じられなかった。
申し訳なかった。後悔ばかりした。
なぁ、親父…俺がそっちに行ったら 、一緒に呑もうな。
それまで少しだけ待っててくれよ。親父。
記憶の箱の鍵
閲覧数:2,652人 文字数:261 0件
コメントを残す