幼稚園の頃、父親参観の日があった。
ちょうど父の日の前後だったので、みんなそれぞれ手作りのプレゼントを作った。オレも空き缶と紙粘土で灰皿を作った。
でも父は来なかった。
うちは自営で、その日も急な仕事が入り客の所に行かなきゃならなかったらしい。
みんな父親と楽しそうにしてる傍らで、オレの相手は幼稚園の先生だった。
父親参観も終わってしばらくして、やっと作業着姿の父が来た。
オレは泣きながらプレゼントを渡し、その日はもう父と口をきかなかった。
十数年経って、無事大学に合格しお世話になった幼稚園の園長先生に挨拶に行った。
そんときに園長先生が話してくれたんだけど、あの日、幼稚園に駆け付けた父は園長先生の前で「息子に申し訳ないことをした」って、人目も憚らずボロボロ泣いてたらしい。
父親の泣くとこなんて見たこと無かったので、驚くと同時にあぁ、愛されてたんだなあと思って、オレも泣いてしまったよ。
二代で泣き顔を見られる親子・・・(´・ω・`)
昔と変わって最近めっきり涙腺がゆるくなった父だがまだまだ健在です。
後数年したら実家帰るから、それまで元気でいてなー
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